マイホームを検討中の人は、住宅会社のホームページや広告などで「スマート住宅」という言葉を見聞きしたことがあるのではないでしょうか。
スマート住宅とはどんな家か、導入することでどのように暮らしが変わるのか、スマート住宅の特徴や魅力をお伝えします。
●「スマート住宅」の定義
IT(情報技術)を使って、便利で快適な暮らしができる家のことを「スマート住宅」といいます。
スマート住宅の定義は時代とともに変化しており、かつては「太陽光発電」「住宅用蓄電池」「HEMS(ヘムス)」などの設備を導入して節電やエコを目指す家をスマート住宅(スマートハウス)と呼んでいました。
近年はITの進化により、音声操作アシスタントで住宅設備や家電を遠隔操作するなど、家の中のさまざまな機能を効率よく管理するスマートホームの概念が加わることで、エコのみならず快適性にすぐれた家として注目が集まっています。
●スマート住宅の主な特徴3つ
では、具体的にスマート住宅とはどんな家なのでしょうか。その特徴は大きく3つに分けられます。
・「快適を追求」…住宅設備の音声操作、自動化など
スマート住宅では、家の中の照明や空調、セキュリティシステム、家電などをインターネットにつないで管理することができます。
その際の手段となるのが、音声操作アシスタントやスマートフォンです。
音声操作アシスタント搭載のスマートスピーカーを使うことで、照明・空調・家電などのオン/オフや設定変更ができるので、作業中で手が塞がっているときなどでも操作できます。
また、スマートフォンと連携させると、家の中での操作はもちろん、遠隔操作で外出先から帰宅時間に合わせてエアコンを稼働させたり、カギのかけ忘れや人の出入りを確認したりすることもできます。
このほか、タイマー機能を使って定時に照明やテレビをつけるなど、自動的に設備や家電を作動させることも可能。
音声操作や自動化によって、家の中のさまざまな機能を利用できるのは便利で快適ですね。
・「エコを追求」…効率のよいエネルギー管理で節電
「HEMS(ヘムス)」と呼ばれるシステムを導入することで、家の中のエネルギー使用量の管理や最適化が可能になります。
HEMSとはHome Energy Management Systemの略で、直訳すると「家庭用エネルギー管理システム」です。
HEMSには部屋ごと、コンセントごとの電力使用量や、家電の稼働状況をリアルタイムでモニター画面に表示する機能があり、家庭内のエネルギー使用状況や無駄づかいを把握しやすいのが特徴です。さらにエネルギー消費の自動制御機能を使うと、タイマー設定で電気代の安い夜間にタイマーで洗濯機や食洗器を稼働させたり、所定の電力使用量を超えた場合に自動で節電モードにするといったコントロールもできます。
いずれもモニター画面やスマートフォンなどから手軽に管理や操作が可能なので、スマートに節電を意識できるようになります。
・「安全を追求」…ホームセキュリティの強化
スマート住宅はセキュリティ分野との相性もよく、暮らしの安全・安心を守るさまざまなシステムや機器が登場しています。
一般的なスマートホームセキュリティは、家の外部にカメラやセンサーを設置し、万一侵入者や異常を検知した場合はスマートフォンに通知される仕組みです。
ほかにも、オートロック機能を搭載したスマートロックを導入したり、留守中の自宅の照明やカーテンをスマホから遠隔操作して、家に人がいるように見せることも防犯上の効果が期待できます。
空き巣や強盗といった侵入犯罪が増えている昨今、スマート住宅で住まいの防犯性能を高めましょう。
●暮らしを便利で快適に!
ITによって、毎日の生活の中で快適・エコ・安全を実感できるスマート住宅。近年はスマート住宅に力を入れている住宅会社が多く、対応可能な設備や家電も増えています。
マイホームを考えているなら、この機会に是非、スマート住宅に目を向けてみてくださいね。