2022年に駅のバリアフリー化工事が完了し、駅舎が新しくなった京成本線「菅野駅」。
千葉県内でも有数の高級住宅地として知られる菅野エリアの環境や住み心地をレポートします。
●どんなエリア?
街なかの至るところにクロマツの並木が点在し、落ち着きと風格をたたえた菅野エリア。
その歴史は古く、大正時代に富裕層の別荘地・邸宅地として発展したことから「東の鎌倉」と呼ばれるようになりました。
また、太平洋戦争後は永井荷風や幸田露伴などの文士も菅野に住まいを構えるなど、文学とゆかりの深いエリアでもあります。
菅野駅は、1日の乗降客数が約4800人と規模は小さめですが、近年大がかりな駅の改修工事が行われ、バリアフリー化された駅舎や駅前のロータリーが誕生しました。駅前には、クロマツと芝生の美しい公園も開園。駅周辺の再開発とともに子育て中の世帯も増えており、街の景観や雰囲気が日々アップデートされています。
●アクセスは?
菅野駅から京成本線を利用することで、朝のラッシュ時には京成上野駅まで約30分(乗り換え1回)、日本橋駅まで約40分(乗り換え1回)にアクセスできるなど、通勤・通学に便利。停車する列車は普通のみですが、平日朝のラッシュ時には約6~7分間隔で運行されており、待ち時間が少ないのが嬉しいポイントです。
また、車で移動する場合は東京外環自動車道や国道14号(千葉街道)を利用して、東京都内や千葉県内の各方面へスムーズにアクセスできます。
●住環境や子育て環境は?
京成本線沿いの国府台~市川真間~菅野の一帯は、大正から昭和時代初期にかけて私立学校が相次いで設立され、現在も小学校から大学まで教育施設の多い文京地区として有名です。
菅野エリアの公立の小学校区は市川市立八幡小・菅野小・真間小、中学校区は市川市立第三中・第二中となっています。公立はもとより、地元の私立も選べるなど、学校の選択肢が幅広いのは文教地区ならではの特色でしょう。
文教・住宅地としての性格が強い街であるため、菅野駅周辺に商業施設はそれほど多くありません。スーパーで日常のお買い物をするなら、菅野駅から徒歩15分程度の距離に「マルエツ市川菅野店」「業務スーパー市川菅野店」、国道14号(千葉街道)を南下すると「ヤオコー市川新田店」などがあります。
また、JR市川駅前の「ダイエー市川店」や「シャポー市川」などは23時まで営業しているので、夜遅いときはそちらを利用するのも一考です。
●落ち着きと風格のある街並みを体感
JR市川駅や本八幡駅のほぼ中間という便利な立地ながら、落ち着いた雰囲気のある菅野エリア。
クロマツの美しい並木が、高級住宅地ならではの風格をただよわせる菅野エリアの魅力を、ぜひ現地で確かめてくださいね。