住み慣れた自宅を売却するときに、「できるだけ高く売りたい」「早めに現金化したい」などの希望に応じて、売却方法を選べることをご存じでしょうか。
ご自身に合った方法で、納得のいく売却を実現しましょう!
●方法その1「仲介」
不動産業者に依頼して、買主を見つけてもらう方法です。依頼を受けた不動産業者は不動産ポータルサイトに物件情報を掲載したり、近隣に折込チラシを配布したりして広告宣伝を行い、購入希望者との交渉なども代行してくれます。
・仲介のメリット
仲介では、広告宣伝によって広く購入希望者を募ることで、不動産相場や希望額に近い価格で売却できる可能性が高まります。また、煩雑な売却手続きを不動産業者がサポートしてくれるので、売主に売却の知識がない場合でも安心しておまかせしやすいでしょう。
・仲介のデメリット
なるべく高値で売却できるようにじっくり買主を探せる反面、成約までに時間がかかりやすくなります。さらに、不動産業者への仲介手数料が発生します。
・仲介は、こんな人におすすめです
□時間がかかっても、なるべく高く売りたい
□不動産業者に売却手続きをサポートしてもらいたい
●方法その2「買取」
不動産業者に直接買い取ってもらう方法です。買取では、購入希望者を探したり、交渉のやりとりを行う手間がないので、スピーディーに自宅を現金化できるのが特徴。転勤や住み替えなどで、なるべく早く自宅を売却したい場合にも有効です。
・買取のメリット
買主が不動産業者なので、売却価格の折り合いがついたらすぐに売却することができ、売却時の仲介手数料もかかりません。仲介のように広告宣伝を行わないため、ご近所さんに知られずに売却したいときも安心です。
・買取のデメリット
買取は早期に売却ができますが、その分、売却価格が不動産相場より低くなる傾向があります。相場と同じくらいか、それ以上の価格で売却したいなら、買取は不向きといえます。
・買取は、こんな人におすすめです
□相場より低い価格でもいいから早く売りたい
□ご近所さんに売却を知られたくない
●方法その3「リースバック」
不動産業者に自宅を売却した後も、賃料を支払って住み続けるのがリースバックです。自宅は「持ち家」から「賃貸住宅」となりますが、これまで同じ住まいと生活環境を維持できます。
・リースバックのメリット
まとまった現金を手に入れながら、引き続き自宅に住むことができます。月々の賃料はかかりますが、家を所有していないので、固定資産税や維持管理のコストを気にする必要もありません。
・リースバックのデメリット
買取と同様、売却価格が不動産相場より低くなりがちです。プランによっては買戻しが可能な場合もありますが、買戻し価格は売却価格よりも高くなることが多いでしょう。また、売却後は月々の賃料も発生します。
・リースバックは、こんな人におすすめです
□自宅を現金化しつつ、そのまま住み続けたい
□自宅にかかる税金や維持費の負担をなくしたい
●自分に合った売却方法の検討を
自宅を売却する方法を選ぶことで、成約までの期間や売却価格などが変わるだけでなく、リースバックのように自宅を売却しつつ賃貸するといった可能性も広がります。それぞれの売却方法のメリット・デメリットを把握して、ご自身のニースに合った方法を見つけてくださいね。