家づくりの土地を下見するときに、ただ何となく物件を見て決めてしまうと、住んでからの後悔につながることも。
下見時に確認したいポイントを押さえて、納得のいく土地を選びましょう。
●下見時のポイントを紹介!
・アクセス
最寄り駅やバス停の位置を確認し、実際に歩いて徒歩時間や道路状況を確かめましょう。
物件概要にも駅やバス停までの徒歩時間と距離は記載されていますが、信号や踏切の待ち時間などは考慮されていないため、自分の足で確認するのが一番確実です。
通勤・通学で鉄道やバスを利用するなら、その所要時間や経路、朝晩のピークタイムの発着頻度、最終時間の確認も忘れずに。
・周辺の施設
生活に欠かせないスーパーやコンビニ、病院までの距離を確認します。特にスーパーは頻繁に利用することになるので、物価や品ぞろえもチェックしましょう。
近隣に嫌悪施設(ゴミ焼却場、高圧線鉄塔、墓地など)があると、においや騒音が気になったり、景観が損なわれたりする可能性があるため、併せて確認しておきましょう。
・周辺の環境
家のまわりの環境は住み心地に大きな影響を与えますので、ぜひとも実際に歩いて、環境を確かめておきましょう。
道路の交通量や通行人のようす、近隣住民の雰囲気や暮らしぶり、ゴミ捨て場の位置やマナーなどを確認して、住みやすい環境かどうかを判断します。
・日当たり
一般的に、南向きや東向きの土地は日当たりがよいと言われますが、周囲の建物の有無や距離などによっても採光は変化します。
できれば午前と午後に下見するなど、時間帯を変えて確認するとよいでしょう。
・道路の幅や接道状況
建物を建てる土地は、幅4m以上の道路に2m以上接していなければならない「接道義務」を満たす必要があります。
接道義務を満たす土地であっても、前面道路の幅や電柱の位置によっては車の出し入れが難しい場合もあるので、必ず現地で確認することが大切です。
・悪天候時のようす
晴れた日は問題がなくても、大雨が降ったときに敷地や周辺道路が冠水することもあります。
近年は都市部を中心にゲリラ豪雨などの被害が頻発しているため、実際に雨の日に現地を下見したり、自治体が発行する水害ハザードマップを確認したりして、水害リスクの有無を確かめておきましょう。
もしも近隣住民に話を聞けるようなら、「この周辺で冠水する場所はありますか?」と尋ねてみるのも有効です。
・夜間のようす
夜になると街灯が少なくて薄暗い、人通りがほとんどないなど、帰り道の不安がないかどうかも確かめましょう。
明るい昼間と夜間では、街並みの雰囲気は大きく異なります。近くの繁華街の酔客や、
緊急病院に出入りする救急車のサイレンが騒がしいと感じる人も多いので、実際に夜間に現地を訪れることをおすすめします。
・平日と休日のようすの違い
平日と休日で、街並みや道路状況が様変わりするケースも見られます。
たとえば、近くに大型ショッピングセンターがある地域では、休日になると周辺道路が混雑し、生活に影響が出ることがあるため、事前に交通量や人通りをチェックしておきましょう。
●後悔しないマイホームのために
家づくりのスタートとなる土地選び。1度きりの下見では土地の特徴を把握することが難しいため、晴天時と雨天時、昼間と夜間、平日と休日など、シチュエーションを変えて何回か下見をするようにしましょう。
これから20年、30年と長きにわたって暮らすことになる家ですから、慎重に土地を選んで、後悔のないようにしたいですね。