昨今の電気代の値上がりによって、マイホームに太陽光発電の導入を検討する人が急増中。
「本当に節電になるの?」「導入時に気を注意したいことは?」…など、太陽光発電のある暮らしをイメージしながら、メリットやデメリットを学んでいきましょう。
●太陽光発電を導入すると…
・電気代がお得になる!
太陽光発電を導入すると、発電した電気を自家消費することができます。
太陽光発電協会(JPEA)によれば、設置容量1kWあたりの年間発電量の目安は約1000kWh。一般家庭の平均電力消費量を約4900 kWhとすると、4kWhの太陽光発電がある家庭の場合、1年間で使用する電力量の約8割を太陽光発電でまかなえる計算になります(※)。
注意点として、太陽光発電は夜間に発電できませんし、実際の発電量はお住まいの地域や太陽光パネルの設置条件によって増減します。とはいえ太陽光発電でつくった電気を自家消費すれば、その分の電気代を削減できるのは確か。電気代の高騰が続く現在、電気代節約のメリットは嬉しい限りですね。
※太陽光発電協会(JPEA)サイト「よくあるご質問」より
・停電時も電気を使用できる!
地震や台風などで停電が発生すると、照明や冷蔵庫が使用できない、スマホを充電できずに安否確認やインターネットでの情報収集ができない…など、不便を強いられることになります。
そんな停電時であっても、太陽光発電を導入している場合は「自立運転機能」に切り替えることで、電気を使用できます。
自立運転機能で一度に使用できる電力は1500Wまでで、雨天や曇天だと発電量が減少するなど日照変動がありますが、いざというときの非常用電源の確保は大きな安心につながるでしょう。
・ZEH補助金の対象となるケースも!
ZEH(ゼッチ:ネット・ゼロ・エネルギーハウス)とは、年間の一次エネルギー消費量が実質ゼロ以下になる住宅のこと。建物の「断熱性能」や「高性能設備」で消費エネルギーを抑えるとともに、「太陽光発電」などでエネルギーを創ることによって、高い省エネ性を実現しています。
ZEHとして認められた住宅を建てると、補助金を受け取ることができます。補助金の対象となるのは、登録されたZEHビルダー/プランナーが建築した場合に限られるため、まずは家づくりを依頼する施工業者がZEHビルダー/プランナーかどうかを尋ねてみることをおすすめします。
なお、補助金申請のスケジュールなどは年度ごとに変わるため、最新の情報をチェックするようにしましょう。ZEH補助金の要件などの詳細は、一般社団法人環境共創イニシアチブ(SII)のサイト(※)でご確認ください。
※一般社団法人環境共創イニシアチブ(SII)サイト「ZEH補助金」
●メリットだけでなく、デメリットにも目を向ける
太陽光発電は環境やお財布に優しく、災害時の停電にも対応できるなど魅力的なメリットがありますが、一方で、導入コストが高く、設備点検などメンテナンスの手間やコストがかかるといったデメリットもあります。
また、家を建てる地域の日照条件などによっては発電効率が低下することもあるので、家づくりを依頼する施工業者に、太陽光発電の導入について相談してみましょう。