日本におけるサウナブームはとどまることを知らず、最近では銭湯やスパ施設のサウナではなく、自宅でもサウナを楽しみたい考える人が増加中。
ホームサウナがあれば、いつでも気軽に「整う」体験ができるので、サウナを愛するサウナーには堪らない住環境といえるでしょう。
そこで今回は、注文住宅でサウナを設置する方法や注意点について紹介します。
●サウナの方式は大きく2種類
ホームサウナを設置するなら、まず考えておきたいのがサウナの方式です。
サウナにはいくつかの種類がありますが、大きく2つの方式に分けられます。
・湿式サウナ…ミストやスチームを放出して湿度や温度を上げる高湿・低温のサウナ
・乾式サウナ…ドライサウナとも。ストーブなどで加熱する低湿・高温のサウナ
湿式のミストサウナやスチームサウナは浴室に設置できることから、比較的手軽に導入しやすいですが、昔ながらの銭湯にあるような乾式サウナは、サウナ専用の空間が必要になるなど間取りやコスト面で導入のハードルが高くなります。
●場所別・サウナの設置方法
ホームサウナは「どの場所でサウナを楽しむか」も重要です。
ここでは「浴室を利用する」「屋内に設置する」「屋外に設置する」という3つの場所別に設置方法を紹介します。なお、価格はサウナ本体のみの目安で、製品の性能などにより大きく異なります。また実際に設置する場合は別途工事費用も発生します。
・浴室を利用する
ミストサウナ機能がついた浴室暖房乾燥機や、浴室外付けのスチームサウナを設置して、浴室でサウナを楽しめるようにします。価格の目安はミストサウナが20万円~程度、スチームサウナが30万円~程度です。
・屋内に設置する
屋内に設置するサウナは「埋め込みタイプ」と「据え置きタイプ」の2種類があり、新築では埋め込みタイプを選ぶのが一般的です。
埋め込みタイプは間取りに合わせて設置することができ、希望に応じて広さやデザインを選びやすいメリットがあります。また、据え置きタイプは既製品を設置するだけなので大がかりな工事は不要ですが、広さやデザインの選択自由度は低いでしょう。
埋め込みタイプ、据え置きタイプともに価格の目安は100万円~程度。どちらも設置するための間取りやスペースを確保する必要があるため、設計者とよく話し合っておきましょう。
・屋外に設置する
屋外の庭などにスペースの余裕があれば、サウナを設置するのもおすすめです。
リゾート施設などで見かけることの多いバレルサウナは100万円~程度。樽型のおしゃれな外観に気分が盛り上がることでしょう。
また、自分好みの広さやデザイン、性能のサウナを実現したいなら、思い切ってサウナ小屋をつくるという手も。サウナ小屋の大きさによっては建築基準法の制約を受けるため、設計者との念入りな打ち合わせが必要です。
ほかにも、収納や持ち運び可能なテントサウナを庭やベランダに設置することもできます。
敷地の広さやライフスタイルに合わせて、自分なりのサウナライフを楽しんでくださいね。
●ホームサウナの注意点
ホームサウナを設置する場合、初期費用はもちろんですが、月々の電気代やガス代、設備のメンテナンス費用なども発生します。将来の後悔につながらないように、設置後の費用や維持管理のことも考えて検討しましょう。
注文住宅を手掛ける工務店やハウスメーカーを選ぶ際も、あらかじめホームサウナの施工実績の有無を問い合わせるようにしましょう。
工務店やハウスメーカーによって取り扱うサウナメーカーが異なるため、設置したいメーカーや製品が決まっているなら併せて確認が必要です。