首都圏の住みやすい街ランキングでも毎年上位にランクインする松戸市。
その松戸市の南南西に位置し、西側は江戸川を挟んで東京都葛飾区に隣接するのが「矢切エリア」です。
駅周辺の環境や住み心地など、矢切エリアの魅力をレポートします。
●どんなエリア?
矢切エリアは、江戸川沿いの西側の低地にのどかな田園風景を望み、東側の台地に区画整理されたきれいな街並みが広がる地域。低地と台地の境には斜面林が南北を縦断しており、緑豊かな景観を楽しむことができます。
「水辺の田園地帯」と「整然とした住宅街」、そして「斜面林の自然」がバランスよくまとまった立地環境といえます。
●交通アクセスは?
最寄り駅の「矢切駅」は1日の平均乗降客数6,000人強のこぢんまりとした駅ですが、北総線が京成線、都営浅草線、京急線と直通で乗り入れを行うため都心への通勤・通学がスムーズ。上野駅には約30分、新宿駅には約50分でアクセスできます。
北総線は2022年に新鎌ヶ谷~印西牧の原駅・印旛日本医大駅間の利便性向上のために普通列車の増発を行っており、2023年11月のダイヤ改正では新鎌ヶ谷行き上り列車の一部が矢切駅まで延長され、平日は上下各2本、休日は上下各6本が矢切駅発着となります。
また、松戸駅や市川駅方面に向かうなら、矢切エリアを南北に走る京成バス松11系統の利用がおすすめです。
●住環境や子育て環境は?
東京近郊の住宅地として古くから発展してきたエリアのため、矢切駅の周辺には閑静な街並みが広がっています。
大きな商業施設はないものの、駅前にスーパーの「マルエツ」があり、ドラッグストア、コンビニなども。このほか、矢切駅を最寄り駅とする総合病院として、国際医療福祉大学市川病院(市川市)があります。
子育て環境では、矢切エリア内に位置する保育所・幼稚園・認定こども園は比較的多く、小さい子どもが遊べる公園もあちこちにあります。小学校区は松戸市立矢切小学校・南部小学校、中学校区は松戸市立第二中学校となっています(2023年度現在)。
●歴史や文化を感じるスポットも
江戸川唯一の渡し船として、矢切と葛飾区柴又を結ぶ「矢切の渡し」は、小説『野菊の墓』や、歌謡曲の『矢切の渡し』でおなじみ。穏やかな江戸川を手漕ぎの渡し船が進む様子は江戸情緒を感じさせる光景です。
ほかにも江戸川沿い周辺には『野菊の墓』の文学碑がある「西蓮寺」や、近代化産業遺産に認定されるレンガ造りの「柳原水閘」と親水公園、約80本の桜の若木が植えられたスーパー堤防などがあり、身近な散策がてら歴史や文化を感じられます。
古くからの落ち着いた住宅地であり、のどかな田園風景や自然の景観、歴史や文化にも触れることができる矢切エリア。その魅力を、ぜひとも現地で確かめてくださいね。